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細胞培養 さいぼうばいようcell culture

知恵蔵の解説

細胞培養

組織培養」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

さいぼう‐ばいよう〔サイバウバイヤウ〕【細胞培養】

多細胞生物器官・組織片から分離した細胞を培養液中で増殖させること。組織培養の一種

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大辞林 第三版の解説

さいぼうばいよう【細胞培養】

組織培養の一。生物の組織から分離した細胞を培養液中で生育させること。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

細胞培養
さいぼうばいよう
cell culture

1個1個バラバラにした細胞を培養器内で生育させる方法。細胞を生体内の制御機構から解放し,独立した生物として扱うことができるため,増殖,エネルギー代謝,分化,老化などの現象を細胞レベルで研究することができる。また大腸菌をはじめとする微生物で開発されてきた技術や知識を動・植物細胞に応用することも可能となった。血球細胞のように浮遊したまま増殖する細胞は,そのまま培養器内で培養し,接着性の細胞は培養器の底面に接着させて培養する。またこの細胞を剥離 (はくり) する場合には,トリプシンコラゲナーゼなどの酵素が使用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

細胞培養
さいぼうばいよう

組織培養の一種で、生物の組織や器官から単離した細胞を適当な培養液中で生育させることをいう。培養液は、組織培養と同様に、生理的溶液に血清を添加したものや完全合成培地が使用可能であるが、細胞の種類によっては、十分な生育に成長因子やホルモンを必要とする。培養細胞は条件がよければ培養基質の上で増殖して単層の薄膜となり、正常細胞の場合は基質を覆い尽くすと分裂が停止し、一方、癌(がん)細胞はしばしば重なり合っても増殖を続ける。適当な時期に細胞を集め、細胞の密度を低くして再培養を繰り返すことによって継代培養が可能である。細胞は長期の培養中にしばしば性質が変化する。長期の培養後に性質が安定化したものを細胞株とよぶ。細胞はその起源によって培養の難易が異なる。一般に上皮細胞の長期培養は困難であり、細胞株が確立された例は多くない。これに対して、結合組織に由来する細胞、とくに繊維芽細胞は各種培養系においてよく増殖し、細胞株の樹立も比較的容易である。癌細胞も場合によってはほとんど無限に培養を続けることができる。
 培養細胞の機能や構造は、当然正常組織におけるものとは異なっている。しかし細胞培養は、生体中の液性因子や他組織の影響を排除できること、培養条件を制御しやすいこと、均一な細胞集団が得られることなどから、医学、生物学、薬学、農学などの分野で広く利用されている。とくに、1個の解離細胞に由来する細胞集団(クローン)は、このような点できわめて有用である。培養細胞を用いた研究対象は、従来から、細胞の運動、細胞どうしの接着などの問題、薬品などの効果の検出、細胞の分化における生化学的・形態学的変化、など多岐にわたっている。また最近は、培養された繊維芽細胞に直接いろいろな遺伝子を導入して、遺伝子発現の機構を調べたり、発癌遺伝子の検出に用いたりすることもなされる。さらに、培養細胞を特殊なウイルスや薬品によって融合させる細胞融合の技術は、遺伝子の発現と細胞質の関係を研究したり、リンパ球とある種の癌細胞を融合させてタンパク質に対する特異的抗体(モノクローナル抗体)を得るといったことに応用されている。[八杉貞雄]

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世界大百科事典内の細胞培養の言及

【培養】より

…これらの各種イオン,栄養,pHなどの化学的環境因子のほかに,温度,光,酸素分圧,二酸化炭素分圧,支持体などの物理的環境因子も,培養に重要な条件である。 動物の生体外培養は,組織培養,器官培養,細胞培養の3種類に大別される。組織培養tissue cultureは,組織の小片を培養液の入った容器内で増殖させたり,その正常な機能を続けさせるようにくふうされた最も古い培養法である。…

※「細胞培養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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