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組合国家 くみあいこっか stato corporativo; corporative state

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

組合国家
くみあいこっか
stato corporativo; corporative state

ムッソリーニがつくった国家をいう。組合を重視したサンディカリズムを思想的背景とし,労働の資本への隷属をはかるため個人と国家との間に官製組合を組織したのでこの名称がある。法人格をもった組合が労使別に地域ごとに組織され,労使をおのおの排他的に代表して団体協約を結ぶ権利をもっていた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

組合国家
くみあいこっか
stato corporativoイタリア語
Korporativer Staatドイツ語
corporate state英語

イタリア・ファシズムがとった特殊な支配体制をいう。組合国家という日本語のもつ語感はいかにも労働組合かその他の組合が支配する国家のように受け取られる可能性があり、適訳とはいえない。「団体」を意味するイタリア語のcorporazineや英語のcorporationは、明治から大正期にかけて「組合」と邦訳されていたために、「団体国家」であるべきところが組合国家と邦訳された。したがって、今日ではむしろ職能団体協調国家としたほうがよいであろう。1930年、イタリア・ファシスト党はようやく国家権力を全面的に掌握することに成功したので、多元的に存在する各種の職能団体をその支配下に再編成して、これら団体の長の小型独裁者からなるファシスト大評議会を設置し、それを通じて全国民を支配する独自の体制をつくりあげた。この体制が組合国家と称された。その本質は労働者の従属化体制にほかならなかった。この組合国家観はファシズムの支配するスペイン、ポルトガルにも大きな影響を与えた。第二次世界大戦後、アメリカ政治学によって集団デモクラシーや多元的民主主義と規定された西欧先進資本主義諸国では、政治の実際においては1970年代から1980年代にかけて統治党と巨大な圧力団体との協調支配が進行していたが、こうした現象はネオコーポラティズムneocorporatismと称された。そのなかで極端な病理現象が組合国家の再来と解釈される場合もあった。[安 世舟]

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