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巨細胞 きょさいぼう giant cell

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

巨細胞
きょさいぼう
giant cell

直径 30~80μmの大きい細胞で,炎症の際に組織反応で生じるものと,腫瘍組織に生じるものとがある。前者には,結核の肉芽腫に出現するラングハンス巨細胞,異物肉芽腫に出現する異物型巨細胞,黄色細胞肉芽腫のトウトン型細胞などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょさいぼう【巨細胞 giant cell】

単に形が大きいだけの細胞を指すのではなくて,一つの細胞の中に2個以上の核をもつ多核の細胞をいう。核の数は40個にも達することがあり,1個あたりの細胞の倍数性は高い。多核巨細胞multinuclear giant cellともいう。正常にみられるものには,骨髄巨核球,破骨細胞,損傷修復時の横紋筋細胞などがある。病的なものには,ウイルス感染をうけた細胞にみられる細胞融合(ヘルペスウイルス,麻疹ウイルス,センダイウイルスなど)によるもの,腫瘍に現れるもの(骨の巨細胞腫ホジキン病リード=スターンバーグ巨細胞,甲状腺や肺の巨細胞癌,脳腫瘍),炎症に随伴してみられるマクロファージの融合によるもの(異物肉芽腫に現れる異物型巨細胞,結核症などの類上皮細胞肉芽腫のラングハンス型巨細胞,黄色腫のトウトン型巨細胞)などが挙げられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

巨細胞
きょさいぼう

原形質が豊富で巨大な細胞体をもつ細胞をいう。多くは炎症性の肉芽組織や腫瘍(しゅよう)組織の中に出現する。巨細胞の核は1個の場合もあるが、一般には多核である。この場合、単核細胞が合体して多核細胞になる場合と、核のみが分裂増数して多核細胞となる場合の2種類の方式がある。正常組織では骨髄中の破骨細胞が直径100マイクロメートルにも達する巨細胞となるが、これは、核も50個ほどになる多核巨細胞である。この場合は単核細胞の合体によっている。また、結合組織性細胞の一つとして、食作用を営む大食細胞があるが、この細胞は外来性の異物に出会うと互いに癒合して100個以上の核をもつ異物巨大細胞となる。なお、炎症時に出現する巨細胞の働きには不明な点が多い。[嶋井和世]

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