統一国民党[スリランカ](読み)とういつこくみんとう[スリランカ](英語表記)United National Party

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

統一国民党[スリランカ]
とういつこくみんとう[スリランカ]
United National Party

略称 UNP。スリランカにおける二大政党の1つで,1946年イギリスのインド撤退に際し,親英政治家が中心となって 47年に結成コロンボを中心とする都市部を基盤とする。 47年の総選挙で第1党となり,党首の D.S.セーナナヤケが首相に就任。 56年の総選挙ではスリランカ自由党に敗れたものの,65年には与党に復帰した。 73年にジャヤワルデネが党首になって以来「民主的社会主義」の看板を掲げ,政策の幅を広げ,保守色の除去に努めた結果 77年7月の総選挙では 166議席中,憲法改正に必要な3分の2 (112議席) を大きく上回る 133議席を獲得して,7年ぶりに政権の座についた。ジャヤワルデネは議会での圧倒的多数を背景に大統領制を導入し,78年には新憲法を制定した。一方,経済では外資の導入を目指し経済の自由化を推し進めたが,物価高による社会不安を招き,コロンボ暴動を誘発した。 93年5月,ラナシンハ・プレマダサ大統領が暗殺され,94年の国会と大統領選挙では敗北し野に下った。

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