デジタル大辞泉 「絶対的観念論」の意味・読み・例文・類語 ぜったいてき‐かんねんろん〔‐クワンネンロン〕【絶対的観念論】 《〈ドイツ〉absoluter Idealismus》カントの批判哲学を主観的観念論と評したヘーゲルが、自己の哲学的立場に与えた名称。絶対的理念の弁証法的発展の過程のうちにとりこまれる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「絶対的観念論」の意味・読み・例文・類語 ぜったいてき‐かんねんろん‥クヮンネンロン【絶対的観念論】 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] absoluter Idealismus の訳語 ) 哲学で、カントの主観的観念論、シェリングの客観的観念論に対して、ヘーゲルが自分の哲学に与えた名称。主観にも客観にも偏することなく、いっさいが絶対的なイデーの中にとりこまれるとする。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「絶対的観念論」の意味・わかりやすい解説 絶対的観念論ぜったいてきかんねんろんabsoluter Idealismus; absolute idealism ヘーゲルが自己の哲学的立場を言い表わした言葉。彼によれば世界は絶対者の自己展開であり,カントの哲学は主観に依存する点において主観的観念論であるとし,これと区別した。またヘーゲルはフィヒテの哲学的観念論,シェリングの哲学を客観的観念論といい,自己の哲学を絶対的観念論として区別したが,この場合,絶対的観念論はフィヒテとシェリングの哲学との対立を絶対的主体としての精神によって解決したのであって,いわゆるドイツ観念論哲学の完成を意味している。 (→世界精神 , 精神現象学 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by