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続本朝往生伝 ぞくほんちょうおうじょうでん

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世界大百科事典 第2版の解説

ぞくほんちょうおうじょうでん【続本朝往生伝】

日本往生極楽記》の後をついで往生者42人の行業を漢文体で記したもの。大江匡房(まさふさ)撰。1101‐11年(康和3‐天永2)の成立。天皇,公卿,僧侶,在俗男子・女子(尼を含む)の順で記すが,この記載順序は他に類例をみない。国史・別伝を素材とする伝もあるが,匡房に近い人々の伝が多いこと,匡房が国司として在任した大宰府,美作(みまさか)の往生者が加えられるなど,自己の見聞によるところが多いと考えられる。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

続本朝往生伝
ぞくほんちょうおうじょうでん

平安後期の往生伝。一巻。大江匡房(おおえのまさふさ)著。1101年(康和3)から11年(天永2)までの間の成立。書名は、慶滋保胤(よししげのやすたね)の『日本往生極楽記』に続く意。一条(いちじょう)天皇以下の往生者(阿弥陀(あみだ)仏の浄土に往生した人)42名の略伝を記す。配列は、高位者からの品位別で、各項内はほぼ年代順となっている。おもな往生者には、源顕基(あきもと)、遍昭(へんじょう)、源信(げんしん)、増賀、慶滋保胤、大江定基、源頼義(よりよし)らがいる。往生者の大半は天台宗系で、とくに横川(よかわ)(比叡(ひえい)山三塔の1)の関係者が多い。『拾遺往生伝』以下の往生伝に影響を与えた。[多田一臣]
『井上光貞・大曽根章介校注『日本思想大系7 往生伝・法華験記』(1974・岩波書店)』

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世界大百科事典内の続本朝往生伝の言及

【大江匡房】より

…神儒仏道にひろく通じ,諸道兼学の啓蒙的百科全書家ともいえよう。わが国の神仙と目される37人の伝を記した《本朝神仙伝》,慶滋保胤(よししげのやすたね)の《日本往生極楽記》のあとを継ぎ,寛和以後の往生人42人の伝を録した《続本朝往生伝》は唱導文学のうえで,また彼の言談を蔵人藤原実兼が筆録したものといわれる《江談(ごうだん)》(《江談抄》)は説話文学のうえで,彼の制作した願文115編を撰録した《江都督納言願文(ごうととくどうげんがんもん)集》とともに院政期文学史の流れの中で注目すべき遺産である。そのほか彼の作品は《朝野群載》《本朝続文粋》などに,自照的な《暮年詩記》,批評文学としての《詩境記》,院政期の庶民生活をつづった《対馬貢銀記》《遊女記》《狐媚記》《傀儡子記(くぐつき)》《筥崎宮記(はこざきぐうき)》《洛陽田楽記》などの特色ある作品が見られる。…

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