き‐ご【綺語】
〘名〙
① 仏語。真実にそむいて、巧みに飾ったことば。虚飾のあることば。
十悪の一つ。
※本朝文粋(1060頃)一三・勧学院仏名廻文〈慶滋保胤〉「妄語之咎難
レ逃。
綺語之過何
レ避」 〔
大乗義章‐七〕
② 巧みに飾って表現したことば。おもしろく飾ったことば。多く、小説、詩文などの
美辞麗句をいう。きぎょ。
※江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「机上に在るお常金三郎の綺語(キゴ)を綴りし草双紙を借覧して」
き‐ぎょ【綺語】
〘名〙 (多く「きょうげんきぎょ(狂
言綺語)」の形で用いる) =
きご(綺語)〔元和本下学集(1617)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
き‐ご【×綺語】
1 仏語。十悪の一。真実に反して言葉を飾りたてること。
2 美しく飾った言葉。多く、小説・詩文の美辞麗句をいう。きぎょ。「狂言綺語」
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綺語
きご
saṃbhinna-pralāpa
「きぎょ」とも読む。みだりに飾って,うわついて誠実さのない言葉。戯れ言。仏教にいう 10種の悪の一つ。
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