総合学科(読み)そうごうがっか

精選版 日本国語大辞典 「総合学科」の意味・読み・例文・類語

そうごう‐がっかソウガフガククヮ【総合学科】

  1. 〘 名詞 〙 平成六年(一九九四)度から高等学校に創設された、普通教育および専門教育を選択履修により総合的に施す学科

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「総合学科」の意味・わかりやすい解説

総合学科
そうごうがっか

1994年度(平成6)から高等学校に創設された、普通教育および専門教育を選択履修により総合的に施す学科。1948年度(昭和23)の新制高等学校の発足以来、日本の高校教育は、普通教育を主とする普通科と専門教育を主とする専門学科との二本立て体制で行われてきた。しかし、高校生の能力・適性や興味、進路の多様化を踏まえて普通と専門(職業)との壁をなくす形の高校の設置が決まった。「産業社会と人間」、「情報に関する基礎的科目」、「課題研究」の3科目は原則として全生徒に履修させるが、学年区分とは関係なく数多くの多様な選択科目開設され、生徒の興味・関心にもとづいて主体的に選択できることにした。最低限必修科目と選択科目で合計74単位以上修得すれば卒業が認められる学校が多い。1994年度に全国の7校で開設され、2020年度(令和2)には381校に増えた。

[深谷昌志 2023年7月19日]

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百科事典マイペディア 「総合学科」の意味・わかりやすい解説

総合学科【そうごうがっか】

日本の高等学校で,普通科および専門学科に並ぶ第3の学科として,1994年度から設置された学科。自己の進路への自覚を深めさせる学習,主体的な学習を通して学ぶ楽しさを体験させる学習などを重視している。教育課程としては,〈産業社会と人間〉〈情報に関する基礎科目〉〈課題研究〉を原則履修とし,多様な選択科目を開設,生徒が自主的に選択・学習できるようにしている。また学年の区分を廃止し単位制導入,高校間の連携も図っている。新時代の高等学校のあり方として期待され,各県に新設されている。

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