繰延べる(読み)クリノベル

デジタル大辞泉 「繰延べる」の意味・読み・例文・類語

くり‐の・べる【繰(り)延べる】

[動バ下一][文]くりの・ぶ[バ下二]
日時期限を先へ延ばす。延期する。「返済予定を―・べる」
細長い物を順々にのばしていく。繰り出す。
「綱は少し宛―・べられた」〈葉山海に生くる人々
[類語]延び延び延期日延べ猶予遅延延びる延引延滞遅滞遷延順延先送り先延ばし引き延ばす引き延ばし繰り延べ繰り下げる持ち越す時を稼ぐ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「繰延べる」の意味・読み・例文・類語

くり‐の・べる【繰延】

  1. 〘 他動詞 バ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くりの・ぶ 〘 他動詞 バ下二段活用 〙
  2. 綱など長いものを順々に延ばしてゆく。くりだす。くりのばす。
    1. [初出の実例]「綱は少し宛繰り延べられた」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉一五)
  3. 予定の日時や期限を先へのばす。延期する。くりのばす。⇔繰り上げる
    1. [初出の実例]「千代子の結婚を無理に繰り上たり、繰り延べたりする訳にも行かない」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉松本の話)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android