精選版 日本国語大辞典「翌檜」の解説
あす‐なろ【翌檜】
〘名〙 ヒノキ科の常緑高木。東北地方から九州にかけて分布。高さ一〇~三〇メートル。樹皮は灰褐色で薄く、縦に裂け、層となってはげ落ちる。葉はやや大きな鱗状で、枝の表側のものは緑色、裏側のものはろう質を帯びて白色。初夏、細い枝先に青みを帯びた長楕円形の雄花と、淡黄緑色で紅色を帯びた雌花がつく。実は一〇月頃熟す広楕円形の球果。材は淡黄色。建築、土木、船、車両、漆器などに利用。日本の特産種だが、化石として外国にもある。樹形がヒノキに似、「明日は檜(ひのき)になろう」の意から名付けたという俗説がある。漢名として羅漢柏をあげるが誤用。あすはひのき。おにひのき。しろび。ひば。あて。あてひ。あてび。あすひ。あすなろう。
あす‐なろう ‥ならう【翌檜】
〘名〙 =あすなろ(翌檜)
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