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肝がん かんがん liver cancer,hepatocellular carcinoma

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知恵蔵2015の解説

肝がん

日本のがん死亡率(男性)の第3位(2004年)。96%は肝細胞から生じる肝細胞がんで、肝炎ウイルスに感染して慢性肝炎となり、さらに肝組織が再構築される経過のなかで、がん細胞が出現して肝がんとなる。患者の約20%はB型肝炎ウイルス、70%はC型肝炎ウイルスに感染している。アルコールのみによる肝がんは少ないが、アルコールはウイルスによる肝がんの危険因子とされる。初期には無症状で、腹痛、腹部膨満感、全身倦怠感等の症状が出た時はかなり進行している。多発性の時や肝硬変を伴っている場合は摘出は困難。直径2〜3cmの小さいがんに対しては、がんに栄養を供給している血管(肝動脈)を詰まらせたり、がん組織に直接アルコールを注入する方法で治療する。これらの治療法の成績はよいが、再発したがんや大きながんに対する有効な治療法はない。

(黒木登志夫 岐阜大学学長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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食の医学館の解説

かんがん【肝がん】

《どんな病気か?》
 突然肝(かん)がんになるということはほとんどなく、肝機能の低下から肝炎(かんえん)や肝硬変(かんこうへん)をへて、肝がんにいたるケースがほとんどです。しかも、肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、症状がなかなか表面に現れません。
 肝機能の低下、また肝細胞を破壊する原因の1つにウイルスがあり、ウイルスによる肝炎から肝がんに移行しやすいこともわかっています。
 また、アルコールも肝機能を低下させる原因の1つ。アルコール性肝炎では、アルコールをひかえることにより、再生能力の高い肝臓は正常な機能を取り戻すことができます。
《関連する食品》
アサリシジミで肝機能を強化する〉
○栄養成分としての働きから
 正常な肝機能を維持し、肝細胞の破壊を防ぐための栄養素を第1に考えなければなりません。
 活発に肝臓を機能させるには、良質なたんぱく質が欠かせません。一般にシジミは肝臓によいといわれているとおり、たんぱく価が高く、肝臓の解毒作用があるタウリンも含んでいます。アサリやカキも同様に肝臓の機能を活発化させる食品です。
 また、肝機能が低下すると疲れやすくなりますが、これは肝臓で貯蔵しているビタミンCの代謝機能(たいしゃきのう)が低下しているからです。そのため、通常より多くのビタミンCを摂取する必要があります。同時にビタミンCを補給することにより、肝臓の働きを活発にします。レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類(かんきつるい)ブロッコリートマトピーマンなどの緑黄色野菜で摂取しましょう。

出典|小学館
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