病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「胃粘膜保護剤」の解説
胃粘膜保護剤
《アズレンスルホン酸ナトリウム水和物製剤》
アズノール(日本新薬)
アズレン(鶴原製薬、日医工)
《アズレンスルホン酸ナトリウム水和物・L-グルタミン製剤》
アズクレニンS(長生堂製薬、日本ジェネリック)
アズレミン(ニプロ)
アズレン・グルタミン(エルメッド、エーザイ、サンノーバ)
アズレンスルホン酸ナトリウム・L‐グルタミン配合顆粒(皇漢堂製薬)
グリマック(沢井製薬)
トーワズレン(東和薬品)
マーズレンES(寿製薬、EAファーマ)
マーズレンS(寿製薬、EAファーマ)
マナミンGA(鶴原製薬)
ルフレン(三和化学研究所、日医工)
《アルギン酸ナトリウム製剤》
アルクレイン(鶴原製薬、日医工)
アルロイドG(カイゲンファーマ)
《エグアレンナトリウム水和物製剤》
アズロキサ(寿製薬)
《L‐グルタミン製剤》
L-グルタミン(ニプロ)
胃粘膜の保護作用をもち、消化性
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物製剤には、炎症を抑える、粘膜におこった創傷(きず)の治癒を促進する、潰瘍をできにくくする、腸の運動を促進するといった、消化性潰瘍の防御因子増強効果があります。胃潰瘍、胃炎の治療のほか、咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷の治療にも用いられます。
L‐グルタミン製剤の主成分のグルタミン酸には、胃腸の粘膜に粘液成分を増加させて、胃酸やペプシンの攻撃から保護する、また潰瘍をおこした組織の治癒を積極的に促進させる効果があります。
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物・L-グルタミン製剤は、アズレンとグルタミン酸が配合され、胃炎の治療にも用いられます。
アルギン酸ナトリウム製剤は、潰瘍からの出血を止め、胃粘膜を保護することで、胃・十二指腸潰瘍、びらん性胃炎、逆流性食道炎の自覚症状の改善をはかります。
エグアレンナトリウム水和物製剤は、胃潰瘍におけるH2受容体拮抗剤と併用して用いられます。
①
②薬によって、下痢、便秘、腹痛、吐き気・嘔吐、腹部の膨満感、顔面紅潮、口の渇き、肝機能障害などをおこすことがあります。このような症状がおこったときは、医師に相談してください。
①各種の剤型があります。1日の使用回数・使用時間、1回の使用量などについては医師・薬剤師の指示を守り、かってな判断で増量・減量したり、中止しないでください。
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物製剤は、食前の服用が原則です。
②問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの体質、現在使用中の薬の有無などを医師に報告してください。
③この薬で過敏症状をおこしたことのある人、妊婦、現在妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人などには使用できないことがあります。あらかじめその旨を医師に報告してください。
④この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときには、前もって必ず医師に相談してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報