胡宮神社(読み)このみやじんじや

日本歴史地名大系 「胡宮神社」の解説

胡宮神社
このみやじんじや

[現在地名]多賀町敏満寺

青竜せいりゆう山の北西麓に位置し、祭神伊邪那岐いざなぎ命・伊邪那美いざなみ命。旧県社。創祀年代は不詳であるが、元徳二年(一三三〇)頃と思われる敏満寺僧・同寺庄地頭代申詞記(胡宮神社文書)に、敏満びんまん寺の堂塔四〇余のなかに「木宮両社拝殿六間」とみえ、当時は敏満寺(現廃寺)鎮守社として存在していた。永禄五年(一五六二)と元亀三年(一五七二)の二度の兵火で同寺焼失後、塔頭福寿ふくじゆ院が当社の別当となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「胡宮神社」の意味・わかりやすい解説

胡宮神社
このみやじんじゃ

滋賀県犬上(いぬかみ)郡多賀(たが)町敏満寺(びんまんじ)に鎮座。祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、事勝国勝長狭命(ことかつくにかつながさのみこと)。かつては多賀大社の別宮とされ、また中世には敏満寺という天台寺院の鎮守の神となっていた。戦国時代に寺とともに焼失したが、1638年(寛永15)徳川家光(いえみつ)の命により神社のみ再建された。旧県社。例祭は4月21日。1198年(建久9)俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)寄進舎利塔を奉安する銅製五輪塔は国の重要文化財。旧社務所庭園は室町末期の作で、国の名勝指定されている。

[白山芳太郎]

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