舎利塔(読み)シャリトウ

デジタル大辞泉 「舎利塔」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐とう〔‐タフ〕【舎利塔】

仏舎利を納める塔。仏塔を意味するが、中国日本などでは室内に安置する仏塔形の小型の工芸品をさすことも多い。後世、水晶珠など小粒の硬い石を納め、仏舎利と同様に尊崇した。

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精選版 日本国語大辞典 「舎利塔」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐とう‥タフ【舎利塔】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 舎利を安置する塔。大小さまざまであるが、日本では金や銅などで小塔を造るのが一般的。骨塔。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. 舎利塔<b>①</b>〈三宝物具鈔〉
      舎利塔〈三宝物具鈔〉
    2. [初出の実例]「舎利塔置壇」(出典:真俗仏事編(1728)二)
    3. [その他の文献]〔法苑珠林‐三七〕
  3. 宝珠火炎の形があるもの。多く舎利塔の先端についているところから生じたことば。
  4. 女陰をいう。
    1. [初出の実例]「貴様のしゃり塔、とうから念じかけて居るに」(出典:浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)二)

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百科事典マイペディア 「舎利塔」の意味・わかりやすい解説

舎利塔【しゃりとう】

舎利を安置するために作られた室内に置く小塔。本来は塔はすべて舎利塔であるが,鎌倉時代には,舎利殿法隆寺・円覚寺)が建てられるようになり,その中に置くための小塔が作られるようになった。形は多宝塔形,蓮華(れんげ)形,宝珠形,宝瓶(ほうへい)形などが普通で,西大寺法隆寺唐招提寺蔵のものが有名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「舎利塔」の意味・わかりやすい解説

舎利塔
しゃりとう

舎利」のページをご覧ください。

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