能作書(読み)ノウサクショ

デジタル大辞泉 「能作書」の意味・読み・例文・類語

のうさくしょ【能作書】

能楽書。世阿弥著。応永30年(1423)成立。種(素材)・作(構成)・書(作詞作曲)の三道に分けて、能の作り方を詳説したもの。別名三道さんどう」。

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精選版 日本国語大辞典 「能作書」の意味・読み・例文・類語

のうさくしょ【能作書】

  1. さんどう(三道)[ 二 ]」の通称

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「能作書」の意味・わかりやすい解説

能作書
のうさくしょ

能の伝書。正式名は『三道 (さんどう) 』。応永 30 (1423) 年2月世阿弥が次男元能に与えたもの。能の作り方を述べたもので,種 (主題) ,作 (構成) ,書 (作詞) の三道から説き,老,女,軍の三体,放下 (遊芸人) ,砕動風鬼 (荒々しくない鬼) の能の作り方から,開聞開眼 (能一番の山場) の設定,また演者に似合った能を書くべきことを述べている。次いで能作手本としての曲名をあげ,結論として幽玄の花種を本風として能を作書すべし,天下名望を得る演者は幽玄風のみであると説く。日本最初の劇作法,戯曲論。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「能作書」の意味・わかりやすい解説

能作書
のうさくしょ

三道

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