統計グラフ(読み)とうけいぐらふ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「統計グラフ」の意味・わかりやすい解説

統計グラフ
とうけいぐらふ

統計資料を分類、整理した結果を図で表したもの。以下に述べるようにいろいろな種類があるが、標識の内容に応じて適当なものを選び、記述したい事柄がわかりやすく、明確に伝えられるようにくふうすることがたいせつである。

 標識が質的なもの(地名品名など)である場合は、分類された各項目に対応する度数などをそれに比例した長さの絵や棒で表す絵グラフ、棒グラフ、対応する相対度数比率)をそれに比例した帯の部分の長さ、円の中心角の大きさで表す帯グラフ、円グラフがそれぞれ用いられる。とくに、各地域に対応する度数などを表すため、地図の上にドットなどを記入したカルトグラムcartogram(統計地図)が用いられる。また、標識が量的なものである場合は、階級の幅を底辺とし、各階級値に対応する度数に比例した高さをもつ長方形を描くヒストグラムhistogram(柱状グラフ)、ヒストグラムで各長方形の上の辺の中点を順に結んでつくる度数折れ線などが用いられる。折れ線の両端はそれぞれ一つ手前、一つ先の階級の度数をゼロと考えて決める。度数折れ線と横軸の囲む図形を度数多角形といい、その面積はヒストグラムの面積の総和に等しい。相対度数、累積度数についてもそれぞれ相対度数折れ線、累積度数折れ線が用いられる。そのほか二つ以上の標識に関する統計グラフとして相関図や立体図表などがある。

[植竹恒男]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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