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二重起訴 にじゅうきそ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二重起訴
にじゅうきそ

(1) 民事訴訟法上,特定の権利あるいは法律関係についてすでに訴えが提起されている場合に,同一の当事者が同一の内容の訴えを提起すること。二重起訴は禁止され,あとの訴えは不適法として却下される。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

にじゅうきそ【二重起訴】

ある事件(前訴)が裁判所で審理される状態(起訴係属)にあるとき,それと同一事件(後訴)をさらに起訴することをいう。民事訴訟法では二重起訴を禁止している(民事訴訟法142条)。これを認めると,訴えられた人の迷惑,不経済な重複審理,矛盾判決のおそれ,などの弊害が生ずるからである。二重起訴は,相手方の抗弁をまつまでもなく,不適法として却下される。しかし裁判所が二重起訴に気づかず前訴と後訴の双方について判決をした場合には,上訴で争うことになるが,確定してしまった場合には,双方の確定判決が矛盾していれば,起訴の前後に関係なく,後の方の確定判決は再審によって取り消される(338条1項10号)。

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大辞林 第三版の解説

にじゅうきそ【二重起訴】

訴訟中の同一事件について、重ねて起訴すること。二重の負担や矛盾した判決を避けるため、現行法では禁止されている。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二重起訴
にじゅうきそ

民事訴訟法では、裁判所に係属している事件について当事者がさらに訴えを提起することをいう。重複起訴ともいい、法によって禁止されている(民事訴訟法142条)。もし二重起訴の禁止に違反して訴えを提起したときは、旧法のような妨訴の抗弁をまつことなく、不適法な訴えとして口頭弁論を経ないで判決で訴えを却下する。
 刑事訴訟法では、同一事件が一定の裁判所に係属しているときに、重ねて公訴を提起することをいい、同じく法により禁止されている。公訴の提起があった事件について、さらに同一の裁判所に公訴が提起されたときは、判決で公訴を棄却する(刑事訴訟法338条3号)。同一事件が事物管轄を異にする数個の裁判所に係属するときは、原則として上級の裁判所がこれを審判し、同一事件が事物管轄を同じくする数個の裁判所に係属するときは、原則として最初に公訴の提起を受けた裁判所がこれを審判する(同法10条・11条)。前記の規則により審判してはならないほうの裁判所は決定で公訴を棄却する(同法339条1項5号)。[内田一郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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