六訂版 家庭医学大全科 「膝関節捻挫」の解説
膝関節捻挫
しつかんせつねんざ
Knee sprain
(外傷)
どんな外傷か
スポーツや坂道などで膝を少しひねっても、膝の痛みやはれ、不安定性がなければ、捻挫とはいいません。捻挫という医学用語には定義があり、異常な外力により関節包や
靭帯の損傷には部分的な断裂による軽いものから、完全断裂の高度なものまでがあり、第1度捻挫から第3度捻挫まで3段階に分けられます。
原因は何か
最も頻度の高い膝関節捻挫は、スキーなどのスポーツでよくみられる
膝関節の靭帯損傷で最も治療の難しいのが
症状の現れ方
症状は膝の痛み、関節のはれ、膝の不安定性です。受傷早期からのはれは膝関節内の出血が考えられ、関節
検査と診断
診断は、症状とストレスX線撮影(負荷をかけて撮影)で可能です。
治療の方法
損傷した靭帯の部位と程度により異なりますが、大部分は外固定などの保存的治療が行われます。しかし、十字靭帯損傷など不安定性や疼痛がとれない場合には、靭帯再建手術が必要な場合があります。
中川 研二
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報