臭化カルシウム(読み)しゅうかかるしうむでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「臭化カルシウム」の意味・わかりやすい解説

臭化カルシウム(データノート)
しゅうかかるしうむでーたのーと

臭化カルシウム
CaBr2
式量199.9
融点730℃(分解
沸点810℃
比重3.353(測定温度25℃)
結晶系斜方
溶解度125g/100g(水0℃)

臭化カルシウム
しゅうかかるしうむ
calcium bromide

カルシウム臭素化合物炭酸カルシウム臭化水素酸に溶解し、蒸発濃縮すると六水和物(無色の六方晶系。式量308.0、融点38.2℃、沸点149℃)として得られる。これを水素臭化水素の混合気流中で脱水して無水和物とする。無色の結晶性固体。潮解性で、水に溶けやすい。エタノールエチルアルコール)、アセトンにも可溶。写真用定着剤、医薬(中枢神経抑制剤、鎮静剤、鎮けい剤)として用いる。

[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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