(読み)ホ

デジタル大辞泉 「舗」の意味・読み・例文・類語

ほ【舗】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢) [訓]しく
びっしりと敷きのべる。「舗装舗道
商品を並べて売る所。店。「茶舗店舗本舗老舗ろうほ
[補説]1は「」と通用
難読老舗しにせ

ほ【舗/×鋪】

[名]みせ。店舗。「―を構える」
[接尾]助数詞地図など、畳みものの本を数えるのに用いる。上に来る語によっては「ぽ」となる。「江戸の古図二―」

ぽ【舗/×鋪】

[接尾]ほ(舗)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「舗」の意味・読み・例文・類語

ほ【舗・鋪】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 店舗。みせ。
    1. [初出の実例]「その父は、木工にして、その舗(〈注〉ミセ)に象限儀ありけるが」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 地図など、たたんであるものの数につけてそれを数えるのに用いる語。

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普及版 字通 「舗」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)舖
15画

(異体字)鋪
15画

[字音]
[字訓] しく・つらねる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は甫(ほ)。〔説文〕十四上に字を鋪に作り、「門に(つ)くる鋪首なり」とあって、亀蛇などの形をした門鐶(もんかん)をいう。これに環を含ませて引き手とする。〔詩、大雅、常武〕「淮を鋪敦(ほたい)す」、〔詩、大雅、江漢〕「淮夷を來(ここ)に鋪(や)ましむ」は、いずれも(ほ)の意で仮借。のち店舗の字に用い、舖に作る。布陳の意をとるものである。

[訓義]
1. 門環の金具。
2. しく、つらねる。
3. もうける、あまねくする。
4. と通じ、やむ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鋪 加太比良(かたひら)、、己无(こむ) 〔名義抄〕鋪 シク・ノブ・ヤシナフ・アヤマル・マウク・アハ(マ)ネシ 〔字鏡集〕鋪 ハル・マウク・スフ・アヤマル・ヤシナフ・シク・ノブ

[語系]
鋪・溥・普phaは同声。(敷)phiua、旁bangは声近く、みなあまねくし、布陳する意がある。

[熟語]
舗位舗衍・舗観舗錦舗戸・舗行・舗紙舗舎・舗首舗主舗牀・舗税・舗石・舗席舗設舗倉舗敦・舗地舗張舗陳舗逓・舗馬舗排舗頒舗兵舗房・舗面
[下接語]
華舗・金舗・銀舗・行舗・酒舗・書舗・牀舗・尊舗・竹舗・逓舗・店舗・豆舗・本舗・門舗・薬舗・来舗・老舗

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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