「四分儀」ともよばれ、円周の4分の1、すなわち1象限の角度の目盛りをもった位置天文・測量観測装置。同様なものとして、六分儀・八分儀がある。ティコ・ブラーエの壁四分儀が有名で、これによる精密惑星観測データからケプラーが惑星運動の法則を発見した。経緯儀のような近代的な測量器が発明される以前に、測角装置として広く用いられ、そのころ制定された星座の名称にも取り入れられている(ただし現在制定されている88星座には含まれておらず、1月のりゅう座流星群の別名として、その名をとどめている)。構造は簡単で、四分円の弧と、円の中心と弧を結ぶ可動の照準尺とで構成される。現代のように顕微鏡で目盛りを読み取ることができなかった時代には、精度をあげるために大きな構造が必要であり、ティコのものは半径3メートルもあった。
[中嶋浩一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…象限儀ともいう。古くから天体の高度観測に用いられた天文観測器である。…
※「象限儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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