(読み)コウ

デジタル大辞泉 「航」の意味・読み・例文・類語

こう【航】[漢字項目]

[音]コウカウ)(漢)
学習漢字]5年
船で水上をわたる。「航海曳航えいこう寄航欠航就航出航渡航難航密航
飛行機で空を行く。「航空
[名のり]わたる

かわら〔かはら〕【航/×𦨞】

和船船首から船尾に通す長く厚い板材。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「航」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(異体字)
8画

[字音] コウ(カウ)
[字訓] ふね・わたる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は亢(こう)。亢は頏(のど)の形。その形状の舟をいう。〔説文〕八下を正字とし、「方舟なり」という。方舟は舫舟は古くは浮梁、すなわち船橋の意。字も杭を用いた。もと水を渡る意。今は航空のようにいう。

[訓義]
1. ふね、いかだ。両舟をならべた、もやいぶね。
2. わたる、舟でわたる。

[古辞書の訓]
名義抄〕航 フナハシ 〔字鏡集〕航 シヅム・フナワタシ・ワタル・フネ・フナハシ

[語系]
・航・杭hangは同声。(横)hoangも声近く、水部十一上hoangを録し、「一に曰く、を以て渡るなり」とみえる。

[熟語]
航運・航海・航橋航行・航人航船航程・航天航路
[下接語]
運航・曳航・往航・回航・帰航・寄航・休航・急航・欠航・舟航・周航・就航・出航・巡航進航潜航航・直航・通航・渡航・独航・難航・密航・夜航・来航

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【キール】より

…方形キールと異なり,船底が平滑になるため,喫水が増加せず,また入渠(にゆうきよ)時に船体重量の主要部分を支持するのにもつごうがよい。なお,独特の発達をした大和型船を典型とする和船の場合は,船底の船体中心線位置にあって船底から突き出た航(かわら)または敷(しき)と呼ばれる部材がキールに相当する。【吉田 宏一郎】。…

※「航」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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