船渡婿(読み)ふなわたしむこ

精選版 日本国語大辞典 「船渡婿」の意味・読み・例文・類語

ふなわたしむこ【船渡婿】

狂言。各流。婿入りのみやげとして酒樽持参の婿は、和泉流では、途中の船の中で船頭におどされ酒を飲まれてしまう。船頭が帰宅してみると、先程の男が自分の家の婿だったのであわて、大切な髭をそって面会するがついに露顕する。大蔵流では、船頭と舅は別人で、婿は船中で船頭と酒を飲んでしまい、空樽を持って婿入りをし、樽が空であることが知れて面目を失う。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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