艦載機(読み)かんさいき(英語表記)carrier-based aircraft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

艦載機
かんさいき
carrier-based aircraft

軍用機の一種。軍艦に搭載して,飛行甲板から発進するか,カタパルトから射出されるか,海上に降ろされて離水する。日本海軍では航空母艦 (空母) に搭載するものを艦上機,その他の艦船に搭載する主として水上機を艦載機と称した。今日では対潜用,兵員輸送用,掃海用あるいは連絡用のヘリコプタを積むことが多い。第2次世界大戦までは,空母には主として雷爆撃機,急降下爆撃機,戦闘機を搭載したが,軍用機がジェット化されてからは,戦闘爆撃機が中心で,攻撃機,電子戦機,早期警戒機,対潜機などが搭載されるようになった。また戦艦,巡洋艦,大型潜水艦などは爆撃,弾着観測,偵察を行なう水上機を搭載していた。軍艦の飛行甲板から初めて離艦に成功したのは 1910年,アメリカ合衆国の巡洋艦『バーミンガム』から飛び立った民間飛行家ユージン・エリーであった。翌 1911年には巡洋艦『ペンシルバニア』の飛行甲板を使って最初の着艦に成功した。しかし第1次世界大戦中は天候のよいときだけ着艦が行なわれたので,水上機が中心となった。艦載機による初めての大規模空襲は 1918年7月 19日,第1次世界大戦中にデンマークのツェッペリン飛行基地に対して,イギリスの巡洋戦艦『フュリアス』から発進した戦闘機が攻撃を加えたもの。

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デジタル大辞泉の解説

かんさい‐き【艦載機】

軍艦に積載される航空機。ふつう航空母艦に搭載するものを艦上機というのに対して、他の軍艦に積む航空機をいう。

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百科事典マイペディアの解説

艦載機【かんさいき】

軍艦に搭載(とうさい)する航空機で,飛行甲板を用いないもの。カタパルトまたは水面から発進し,水面に降着する水上機である。ヘリコプターの発達で今日この機種は後を絶った。旧日本海軍では航空母艦から自力で発進する艦上機と区別していたが,現在は一般にはこの区別は明確でなくなった。
→関連項目大和・武蔵

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

艦載機
かんさいき

航空母艦に搭載する航空機を艦上機とよぶのに対し、その他の軍艦に積む航空機を艦載機という。ただし、艦上機も含めてこうよぶこともある。第二次世界大戦時までは、索敵と弾着観測を主任務とし、フロート(浮き舟)をつけた水上機が戦艦や巡洋艦などに積まれた。戦後はヘリコプターがこれにとってかわり、対潜水艦警戒・攻撃のほか救難、連絡用に使われてきた。近年は周辺の電子的監視や水上艦艇攻撃などもこなすヘリコプターが登場している。[藤田勝啓]

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世界大百科事典内の艦載機の言及

【艦上機】より

…旧日本海軍では航空母艦の飛行甲板から自力で発進する航空機を艦上機と呼び,他の艦艇に搭載される航空機(艦載機)と区別した。現在では,一般にこの区別は明確でなく,艦艇の飛行甲板から発着する航空機を総称して艦上機あるいは艦載機と呼んでいる。…

※「艦載機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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