良海(読み)りょうかい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「良海」の解説

良海(1) りょうかい

1197-1218 鎌倉時代の僧。
建久8年生まれ。九条兼実(かねざね)の子。真言宗元海法灯をつぎ,元久(げんきゅう)2年(1205)京都醍醐寺(だいごじ)座主(ざす)となった。建保(けんぽ)6年8月29日死去。22歳。通称は太政阿闍梨(あじゃり)。

良海(2) りょうかい

?-? 鎌倉時代の荘官
和泉(いずみ)(大阪府)高野山丹生神社領近木荘の雑掌(ざっしょう)。正安(しょうあん)2年(1300)麻生西入らが乱入し無法をはたらいたため悪党交名(きょうみょう)をつくり,六波羅(ろくはら)にうったえた。

良海(3) りょうかい

1411-1496 室町時代の僧。
応永18年生まれ。真言と律をまなび,良恵の跡をついで唐招提寺(とうしょうだいじ)長老となる。西大寺の秀如の死去に際し供養をおこなった。明応5年1月22日死去。86歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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