デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「良覚」の解説
良覚(3) りょうかく
従三位藤原実俊の子。比叡(ひえい)山の大僧正で,嘉元(1303-06)のころまで生存。僧房のそばに大きなエノキがあったので「榎木(えのき)の僧正」とよばれる。その名をこのまず木をきって「きりくいの僧正」とよばれ,さらにその根株をとりのぞいて大きな堀ができたので「堀池の僧正」といわれた。
良覚(1) りょうかく
真言宗。日輪寺の親性に灌頂(かんじょう)をうけ,高野山華王院にはいる。建長元年と正嘉(しょうか)2年高野山検校(けんぎょう)となり,法眼和尚(わじょう)位にのぼった。正元(しょうげん)元年7月26日死去。紀伊(きい)在田(ありだ)郡(和歌山県)出身。字(あざな)は大覚房。