デジタル大辞泉 「花心」の意味・読み・例文・類語 か‐しん〔クワ‐〕【花心】 「花蕊かずい」に同じ。[類語]蕊しべ・花蕊かずい・雌蕊めしべ・雄蕊おしべ・雌花・雄花・子房・柱頭・花粉・受粉 はな‐ごころ【花心】 1 《すぐに散ってしまうところから》移りやすい心。あだ心。浮気心。「―におはする宮なれば」〈源・宿木〉2 華やかな心。「ひらく連中いちざの―、若やぐ春の一趣向」〈人・恵の花・自序〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「花心」の意味・読み・例文・類語 か‐しんクヮ‥【花心・花芯】 〘 名詞 〙① 花の中心。おしべとめしべ。花蕊(かずい)。[初出の実例]「蜜漿の花心(クヮシン)に醸す」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)[その他の文献]〔李賀‐謝秀才有妾縞練改従於人詩〕② 女陰の異称。[初出の実例]「花心 クヮシン ボボ」(出典:音訓新聞字引(1876)〈萩原乙彦〉) はな‐ごころ【花心】 〘 名詞 〙① ( 花は、咲いてすぐに散ってしまうところから ) 移りやすい心。うわき。[初出の実例]「うぐひすといかでかなかぬふりたててはなこころなるきみをこふとて」(出典:元良親王集(943頃か))② 花の持っている心。花を咲かせようとする心。転じて、人間のはなやかな心。陽気な心。[初出の実例]「へだてけるけしきをみればやまぶきの花こころともいひつべきかな」(出典:斎宮女御集(985頃か)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例