花電車(読み)ハナデンシャ

  • 花電車 (ハナデンシャ)

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祝賀行事や外国貴賓歓迎または観光祭りなどのとき運転される装飾電車。祭りの花山車(だし)や花馬車の風俗を電車にも適用したものであろう。車体の外部を造花、モール、旗、紅白幕、色電球などで飾りたて、初めは乗客も乗せたが、のちには走るのを観賞するだけのものとなった。花電車の始まりは、1905年(明治38)に東京の市電が行った日露戦争凱旋(がいせん)将兵歓迎のもの。その後、東京では28年(昭和3)の御大典記念など十数回行われ、第二次世界大戦後も59年(昭和34)の皇太子御成婚を祝って行われたが、交通事情悪化のためこれを最後になくなった。しかし、路面電車廃止にあたって最終日に運行されるお別れ花電車は、その後も行われた。

[山内まみ]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

学名:Kalinga ornata
動物。海産動物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 祝賀や記念などのために、花や色電球、旗などで美しく飾って運転する路面電車。明治期には客を乗せたが、大正以後は見るだけのものとなった。
※風俗画報‐二九八号(1904)征露雑項「街鉄の花電車 日比谷公園門前なる例の街鉄の装飾電車は五日更に青杉葉を添へ」
② (見せるだけで客は乗せないところから) 女陰で種々の芸をする見世物。
※現代風俗帖(1952)〈木村荘八〉私の東京「面白さとそのエスプリは、戦争前の、玉の井にあった『花電車』の生々躍動に比べて、数等下ちるものでした」
③ ハナサキウミウシ科の大形のウミウシ。房総半島以南の潮下帯に分布し、アジモの中にすむが、まれにしかとれない。体長約一〇センチメートルの楕円形で、貝殻はもたない。背面は白黄色で、緑・赤・白などの多くの短い突起があり、刺激を受けると全面から青白い光を発するのでこの名がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

花電車の関連情報