朝日日本歴史人物事典 「荻江露友(4代)」の解説
荻江露友(4代)
生年:天保7(1836)
江戸後期から明治にかけての荻江節の太夫。江戸深川北川町の米穀問屋で,本名近江屋(飯島)喜左衛門。江戸中期の豪商紀伊国屋文左衛門(紀文)になぞらえて今紀文といわれたほどの富豪であった。明治12(1879)年に絶えていた荻江節の家元を復活させたが,一説ではまったくの旦那芸であったともいわれる。初代三遊亭円朝に『月諷荻江の一節』がある。<参考文献>町田嘉章「荻江節談義」(『古典』1号)
(吉野雪子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報