日本歴史地名大系 「薩藩旧記雑録」の解説
薩藩旧記雑録(旧記雑録)
さつぱんきゆうきざつろく
分類 記録
写本 国会図書館・国立公文書館・九州大学・東京大学史料編纂所・鹿児島県立図書館など
解説 幕末鹿児島藩の史学者・記録奉行であった父季安の志を継ぎ、季通がその収集史料に増補を重ね編年集成した島津家を中心とする鹿児島藩関係史料集。写本はそれぞれ収載史料に相違がみられ、長年にわたる編者季通の補充作業を示すものと考えられる。時代は延暦二二年から明治二八年に至る。収載史料のなかには原本の失われた文書も多く、貴重。昭和四五年から同六一年にかけて「鹿児島県史料」に旧記雑録前編一・二(延暦二二年―天文二三年)、後編一―六(天文二四年―正保元年)、追録一―八(正保二年―明治二八年)、付録一―二(年代不明文書)として翻刻されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報