蛇池(読み)じやいけ

日本歴史地名大系 「蛇池」の解説

蛇池
じやいけ

[現在地名]湖陵町大池

多伎たき久村くむらとの境界付近にある。杵築大社(出雲大社)に奉納する竜を彫るため、彫刻師がこの池で神仏に祈ったところ、竜の姿を見たのに由来して名付けられたという。「郡村誌」に東西四町一〇間・南北五町三五間、周囲三一町六五間、深さ八〇尺、久村用水とすると記される。寛永一七年(一六四〇)松江藩直営工事で約三〇〇メートル、幅一・五メートルの蛇池間府を掘り、久村長沢ながさわ荒地に一七町歩の良田ができた。



じやばみいけ

[現在地名]伊賀町山畑

れい(七六五・八メートル)の西南麓、山畑やばた愛田あいたにまたがる南北に細長い池。霊山山麓の土地が地滑りを起こし陥落してでき、それを利用して里人が池としたと伝えられる。じや池ともよび、水利権は愛田にある。蛇喰池の名はこの池に大蛇あり人を食うという古くからの伝説により名付けられたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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