出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
紫外線を光源として試料を照らし、試料の発する蛍光によって試料の観察を行う顕微鏡。タンパク質やバクテリアのようにそれ自体が蛍光を発する試料の場合、および蛍光物質を試料に吸着させることができる場合に適用できる。紫外線を出す光源にフィルターをかけ、有効に蛍光を発する波長域の紫外線を取り出す。試料に紫外線を当てたのちは、普通の光学顕微鏡で観察する。紫外線が目のほうにこないようにするため、接眼レンズの後方に紫外線吸収フィルターを用い、紫外線をカットする。試料を封入するには、バルサムのかわりに水、グリセリン、流動パラフィンなど紫外線を吸収せずまたそれ自体は蛍光を発しない物質を使用しなければならない。細菌学、食品や繊維の鑑定、法医学などに利用される。
[三宅和夫]
…その後さらに,位相差顕微鏡の欠点を補った微分干渉顕微鏡がつくられ,比較的厚い生材料の光学的断面の観察が可能となり,細胞の生理学的研究に用いられるようになっている。また,改良された光源と落射型集光装置をそなえた蛍光顕微鏡は,免疫学の成果を利用して,細胞内における特異的なタンパク質,核酸などの存在を観察することを可能とし,電子顕微鏡とともに細胞研究の重要な手法となっている。【佐藤 七郎】
[構成]
顕微鏡の構成の基本は,対物レンズと接眼レンズ(アイピース)であるが,これらを両端に取りつける鏡筒,対物レンズの変更を容易に行えるレボルバー,試料を保持する載物台(ステージ),試料を照明する照明用集光光学系(コンデンサーシステム)がアームによって安定な台の上に支持されている。…
※「蛍光顕微鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新