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衝撃変成作用 しょうげきへんせいさよう

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岩石学辞典の解説

衝撃変成作用

impact metamorphism: 隕石の衝突で起こった衝撃変成作用(shock metamorphism)[Spry : 1969].類似の効果は原子爆弾の爆発でも形成される.
shock metamorphism: 変形速度が非常に速く,比較的短時間に働く動力変成作用である.静水圧も応力も一時的に非常に高く,温度は低温から非常に高温までの範囲である.隕石の衝突による隕石孔で発見された変成岩には,衝撃変成作用によって角礫岩からガラス質の岩石まで変化に富むものが形成され,高圧型の高密度の珪酸(SiO2)が含まれることがある[Chao, et al. : 1960, Chao, et al. : 1962, Carter : 1965, Spry : 1969].衝撃変成作用で働いた圧力は一般に30Gpa(30万気圧)以上で,ときに1 800℃以上の高温を伴うこともあると考えられている.衝撃変成作用は従来の型に属さない変成作用であるが,動力変成作用の一種と考えることができる.隕石の衝突ばかりでなく原子力爆発による作用でも同様な岩石が認められたが[Short : 1966],人工的な現象を変成作用に含めてよいかどうか問題がある.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

しょうげきへんせいさよう【衝撃変成作用 impact metamorphism】

高い圧力の衝撃波が通過した岩石や鉱物に生ずる物理的・化学的な変化の総称。天然では隕石が地表に落下したとき,その落下速度が非常に高速であるため隕石孔を作り,その周囲の岩石に短時間の大きな変形を与える。この一部が衝撃波となって周囲に広く伝わり,衝撃変成作用を引き起こす。このようにして伝わる衝撃波によって岩石は一時的に高圧力状態になり,同時に断熱圧縮のために高温になる。そこで衝撃波の強い隕石孔付近では岩石が融解したり,鉱物が高圧で安定な相に変化する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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