第二次世界大戦中の1942年(昭和17)、物資不足のために施行された、衣料の配給制度の切符。他の配給と違って、品目によって布の消費量や生活必需度が違うため、細かな点数制がつくられたところに特徴がある。切符の有効期間は1年間。ネル、晒(さらし)、手拭(てぬぐい)、靴下などの必需品については、添付の制限小切符によって、購入数が制限されていて、余った点数があっても、その品目は購入できない仕組みになっていた。1人の割当ては、都市部100点、郡部80点で、品目点数は、たとえば43年では、シャツ(ワイシャツを含む)12点、猿股(さるまた)4点、靴下1点などであり、ワイシャツ、下着シャツ、靴下、猿股を4点ずつ購入すると、すでに制限点数を越える不自由なものであった。しかも衣料切符制施行と同時に、小売店の統合廃止が行われ、また戦局が押し迫るにつれて、店舗への供給数が極端に少なくなったことから、切符はあっても、実際には購入できない状態になった。この衣料切符制度は、戦後も衣料生産状況のよくなる50年(昭和25)まで続けられた。
[梶 龍雄]
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…平安末期ころから租税などの納入命令書,あるいは為替などの証券の意味に用いられた。現在では入場券または乗車乗船券などを切符と呼んでいるが,第2次世界大戦およびその前後の物資統制時代には衣料品の配給を受けるための衣料切符などがあった。劇場や相撲場が芝居茶屋や相撲茶屋を介さずに直接入場券を売る切符制度を採用したのは,1911年3月に開場した東京の帝国劇場にはじまる。…
※「衣料切符」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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