出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…切符(きつぷ∥きりふ)と手形を合わせた語で,証券,証書などの意。《日葡辞書》に〈Qitte 何か物などの引渡しを命ずる証拠の紙,または書付〉と見え,中世では為替をさすことが多く,近世では往来手形などの通行証や営業許可証,あるいは入場券や商品券などをいった。…
…平安末期ころから租税などの納入命令書,あるいは為替などの証券の意味に用いられた。現在では入場券または乗車乗船券などを切符と呼んでいるが,第2次世界大戦およびその前後の物資統制時代には衣料品の配給を受けるための衣料切符などがあった。劇場や相撲場が芝居茶屋や相撲茶屋を介さずに直接入場券を売る切符制度を採用したのは,1911年3月に開場した東京の帝国劇場にはじまる。…
…銭を対象とするものを替銭(かえぜに∥かえせん∥かわしぜに∥かわし)と呼び,米を対象とするものを替米(かえまい∥かわしまい)といった。また利用された手形・証書を割符(さいふ∥わりふ∥かわし),切符(きつぷ),切紙(きりがみ)などと呼んだ。替銭・替米は,(1)年貢の輸送などの遠隔地への米銭送付に際して,荘園あるいはその近傍の都市で手形に替え,これを荘園領主に送付し,京都,山崎,奈良,堺などで米銭で受け取る場合と,(2)米銭の借用に際して,荘園年貢を引当てとし,荘園現地での支払を約束する手形を振り出す場合との両義を意味した。…
…切符(きつぷ∥きりふ)と手形を合わせた語で,証券,証書などの意。《日葡辞書》に〈Qitte 何か物などの引渡しを命ずる証拠の紙,または書付〉と見え,中世では為替をさすことが多く,近世では往来手形などの通行証や営業許可証,あるいは入場券や商品券などをいった。…
…はじめは前右大将家政所下文と称し,92年征夷大将軍に任ぜられると将軍家政所下文となり,のち将軍を辞すと前右大将家政所下文に戻るが,いずれにしても鎌倉殿の下文として,地頭の補任,知行恩給,安堵等に関する幕府の重要文書の先蹤となった。なお,10,11世紀ころから,太政官が各官司に調庸等を班給する文書として,官切下文(弁官局が各官司ごとにその品目数量を書き上げ,これに上卿の宣旨書を受けた文書)が,また大蔵省が諸国に租税・貢物を催促する文書として,省切下文があったといわれるが,これはのちに切符といわれる短冊型(縦25cm,横10cmぐらい)の小紙片に書かれた文書と考えられる。切符は,12世紀以降,段銭の配符,銭貨の下行切符等に用いられるが,段銭の場合,はじめ留守所下文の形をとった。…
…鉄道,軌道,自動車等の利用に際し,旅客と運送事業者との間の権利義務を表象する証票。一般に切符と称される。 乗車券はいくつかに分類することができる。…
※「切符」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加