袖振山(読み)ソデフルヤマ

デジタル大辞泉 「袖振山」の意味・読み・例文・類語

そでふる‐やま【袖振山】

奈良県吉野山の勝手明神の裏山天武天皇吉野宮で琴を奏して「少女をとめども少女さびすと唐玉を袂にきて少女さびすも」〈琴歌譜〉と歌うと、雲中天女が現れて舞を舞い、五度袖をひるがえしたという。五節ごせちの舞起源となったと伝えられる。[歌枕

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精選版 日本国語大辞典 「袖振山」の意味・読み・例文・類語

そでふる‐やま【袖振山】

  1. 奈良県中部、吉野山の西側にある山。天武天皇が一夕琴を奏していると突然雲がおこり、天女が舞を舞い、五度袖を翻したという。この時、「少女(をとめ)ども 少女(をとめ)さびすと 唐玉を 袂に纏(ま)きて 少女(をとめ)さびすも(琴歌譜‐短埴安振)」と歌ったといわれ、五節(ごせち)の舞の起源となったと伝えられる。そでふりやま。歌枕。
    1. [初出の実例]「わぎもこが袖ふる山も春きてぞかすみのころも立わたりける〈大江匡房〉」(出典:千載和歌集(1187)春上・九)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「袖振山」の解説

袖振山
(通称)
そでふるやま

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
けいせい袖振山
初演
享保8.1(京・榊山座)

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