襟を正す(読み)エリヲタダス

デジタル大辞泉 「襟を正す」の意味・読み・例文・類語

えりただ・す

蘇軾「前赤壁賦」から》
自己の乱れた衣服姿勢を整える。
それまでの態度を改めて、気持ちを引き締める。「―・して話を聞く」
[類語]緊張張り詰める引き締まる気を張る箍を締めるテンション

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精選版 日本国語大辞典 「襟を正す」の意味・読み・例文・類語

えり【襟】 を 正(ただ)

  1. 姿勢や服装をきちんと直す。また、気持を引き締めて物事に当たるという態度を示す。姿勢を正す。
    1. [初出の実例]「悲劇は喜劇より偉大である。〈略〉巫山戯(ふざけ)たるものが急に襟(エリ)を正(タダ)すから偉大なのである」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一九)
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐前赤壁賦〕

きん【襟】 を=正(ただ)す[=正(ただ)しゅうす]

  1. 衣服のえりもとをきちんとする。態度や服装を改め、相手に対する尊敬の意を表わす。えりを正す。
    1. [初出の実例]「渠は襟(キン)を正(タダ)して、恭しく白糸の前に頭を下げたり」(出典:義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一二)
    2. [その他の文献]〔史記‐日者伝〕

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