西角井正慶(読み)にしつのいまさよし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西角井正慶」の意味・わかりやすい解説

西角井正慶
にしつのいまさよし
(1900―1971)

神道宗教学、国文学、芸能民俗学の研究者。現在の埼玉県さいたま市大宮区高鼻町の氷川(ひかわ)神社(旧、官幣(かんぺい)大社)社家の長男に生まれる。母方も埼玉県加須(かぞ)市騎西(きさい)の玉敷神社の神職であった。青少年期を母方で過ごし、叔父河野省三(こうのせいぞう)(1882―1963。のちに国学院大学学長)の薫陶を受ける。国学院大学に入学後は折口信夫(おりくちしのぶ)に師事し、終生折口学に傾倒した。1934年(昭和9)『神楽(かぐら)研究』で認められ、翌1935年国学院大学教授、のちに文学博士。著書に『古代祭祀(さいし)と文学』(1966)などがある。紫綬(しじゅ)褒章受章。

[西角井正大 2019年2月18日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西角井正慶」の解説

西角井正慶 にしつのい-まさよし

1900-1971 昭和時代の国文学者,民俗学者。
明治33年5月22日生まれ。昭和10年母校国学院大の教授となる。折口信夫(しのぶ)に師事し,古代芸能史や記紀歌謡,「万葉集」の研究につとめた。昭和46年1月22日死去。70歳。埼玉県出身。号は見沼冬男。著作に「神楽(かぐら)研究」「古代祭祀(さいし)と文学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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