触穢(読み)しょくえ

デジタル大辞泉の解説

しょく‐え〔‐ヱ〕【触×穢】

死穢・弔喪(ちょうそう)・産穢・月経などのけがれに触れること。昔は、けがれに触れた人は一定期間、神事を行ったり宮中へ参内したりすることができなかった。そくえ。

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大辞林 第三版の解説

しょくえ【触穢】

死・出産・月経などにかかわって、体や器物がけがれること。かつては、神事や朝参などを慎んだ。そくえ。

そくえ【触穢】

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精選版 日本国語大辞典の解説

しょく‐え ‥ヱ【触穢】

〘名〙 人の死や出産、月経などの不浄に接触または接近すること。その際、清浄の身にもどるまでは、朝参、神事などにたずさわることを忌む習慣があった。
※延喜式(927)四「凡禰宜、大内人、雑色物忌父、小内人遭親喪敢触穢
※平家(13C前)一二「法皇はそのおりしも新熊野(いまぐまの)へ御幸なって、人多くうちころされ、触穢いできにければ、いそぎ六波羅殿へ還御なる」 〔張‐宿開照寺詩〕

そく‐え ‥ヱ【触穢】

〘名〙 (「そく」は「触」の呉音) 服忌・産穢・月経などのけがれにふれること。その際、清浄の身にもどるまでは、朝参・神事などをすることが許されなかった。しょくえ。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「『久しく参られざりつるかな』おとど『侍る所にしそくゑのさぶらひつれば』」

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世界大百科事典内の触穢の言及

【穢】より

…たとえば《魏志倭人伝》には3世紀ごろの倭人の習俗として,死者の遺族が十数日の喪に服し,最後に全員水浴して穢を浄化することを記している。また触穢(しよくえ)という汚染の段階的な規定も早くから制度化されたが,たとえば《延喜式》臨時祭の条には死穢の甲乙丙丁展転の規定がある。甲の家族に死穢が発生した場合,乙が甲の家で着座すると乙の家族全員が汚染し,乙の家に丙が着座すると丙一人が汚染し彼の家族は無事である。…

※「触穢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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