訓子府(読み)くんねっぷ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「訓子府」の意味・わかりやすい解説

訓子府(町)
くんねっぷ

北海道東部、オホーツク総合振興局管内の町。1951年(昭和26)町制施行。北見(きたみ)市の南に接する。北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が通じていたが、2006年(平成18)に廃止された。中央は北見盆地の一部で、常呂(ところ)川が流れ、北は台地、南は台地と丘陵。1897年(明治30)高知の北光社(ほっこうしゃ)による団体入植で開拓が始まった。現在も農業の町で、タマネギジャガイモサトウダイコンメロン、米、小麦など多様な作物栽培酪農が行われる。南部の丘陵は道有林が広く、町営の共同利用模範牧場がある。面積190.95平方キロメートル、人口4677(2020)。

岡本次郎


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改訂新版 世界大百科事典 「訓子府」の意味・わかりやすい解説

訓子府[町] (くんねっぷ)

北海道東部,網走支庁常呂(ところ)郡の町。人口5435(2010)。町の中央部は常呂川に沿った北見盆地の低地部で,北部には台地,南部には台地,丘陵が広がっている。1897年高知県から北光社の団体移民が北見盆地に入植したが,そのうち13戸が町の東部のオロムシに入り開拓のはじめとなった。1911年常呂川に沿って池北線(のち北海道ちほく高原鉄道。2006年廃止)が開通し,開発が大きく進展した。21年には土功組合が設立され,以後造田が進んだ。現在も農業の町で,タマネギ栽培と酪農が重要。台地の畑作地帯ではテンサイ,ジャガイモ,小麦,豆類が作られる。南部の丘陵には道有林が広がる。
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百科事典マイペディア 「訓子府」の意味・わかりやすい解説

訓子府[町]【くんねっぷ】

北海道東部,常呂(ところ)郡の町。北見市の南隣で北見盆地の南西部を占め,段丘地形が広がる。米,ジャガイモ,小麦,テンサイ,タマネギを産し,酪農も行う。十勝オホーツク自動車道が通じる。190.95km2。5435人(2010)。

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