詰屈(読み)キックツ

デジタル大辞泉 「詰屈」の意味・読み・例文・類語

きっ‐くつ【詰屈/×佶屈】

[名・形動](スル)
かがまって、伸びがないこと。曲がりくねっていること。
「―した老梅の幹」〈谷崎春琴抄
堅苦しいこと。特に、文章字句が堅苦しくてわかりにくいこと。また、そのさま。「―な条文辟易へきえきする」
[ト・タル][文][形動タリ]堅くぎくしゃくとしたさま。
「黒に金ボタンの大学学生の制服さえ着けて―としていた」〈白秋食後の唄(杢太郎)・序〉
[類語]難しい分かりにくい難解晦渋かいじゅう深遠高度ハイブロー歯が立たないしち難しい小難しい難解ちんぷんかんちんぷんかんぷん不可解至難ハードルが高い詰屈聱牙ごうが

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「詰屈」の読み・字形・画数・意味

【詰屈】きつくつ

まがりくねる。魏・武帝〔苦寒行〕楽府 北のかた太行山に上れば 艱(かた)いかな、何ぞ巍巍(ぎぎ)たる 羊腸として坂詰屈し 車輪之れが爲に摧(くだ)く

字通「詰」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android