説く(読み)トク

デジタル大辞泉 「説く」の意味・読み・例文・類語

と・く【説く】

[動カ五(四)]《「解く」と同語源》
物事道理筋道をよくわかるように話す。さとす。「人の道を―・く」「仏の教えを―・く」
物事の事情や成り行きを説明する。「開発必要性を―・く」
解説する。講義する。「孟子を―・く」
[可能]とける
[類語]解説説明論説達意論ずる言説総論汎論概論通論概説略説各論総説要説補説図説敷衍ふえん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「説く」の意味・読み・例文・類語

と・く【説】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙 ( 「とく(解)」と同語源 )
  2. 物の道理を、ことばをついやして相手にわかるように言い聞かせる。理をわけて話す。さとす。説得する。
    1. [初出の実例]「のりの師の世の理とき聞かせん所の心地するも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  3. 物事のなりゆきや事情などを、相手にわかるように説明する。
    1. [初出の実例]「是の如く説(トカ)るる五種の取蘊は」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)二)
  4. 意味などのわからないところを、ときあかす。解釈して示す。説明する。講釈する。
    1. [初出の実例]「天皇皇太子を請(まき)て。勝鬘経を講(トカ)令めたまふ。三日にして説竟ぬ」(出典:日本書紀(720)推古一四年七月(図書寮本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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