諷喩(読み)フウユ

デジタル大辞泉 「諷喩」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ゆ【×諷喩/風諭】

[名](スル)
1 他の事にかこつけて、それとなく遠回しにさとすこと。
「吾輩の既に再三―したるが如く」〈尺振八訳・斯氏教育論〉
2 比喩法の一。たとえだけを提示して、その本義を間接的に推察させる方法。「燕雀えんじゃく安いずくんぞ鴻鵠こうこくの志を知らんや」が、小人物に大人物の心はわからないの意をさとらせる類。諷喩法。
[類語]直喩・隠喩・引喩・換喩・寓意・寓話・比喩・たとえ・形容・擬人・象徴・比況・縮図・たとえば・明喩・暗喩・寓喩・提喩・声喩・メタファー・アレゴリー

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「諷喩」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ゆ【諷喩・風諭】

  1. 〘 名詞 〙 遠まわしにさとすこと。たとえでそれを推察させること。
    1. [初出の実例]「詩三百五篇、致二諷喩於帝者一」(出典:本朝文粋(1060頃)七・贈藤原行成状〈大江匡衡〉)

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世界大百科事典(旧版)内の諷喩の言及

【比喩】より

…そういう多様な〈ことばのあや〉のうちで,とくに語の意味を変様させる表現形式は〈転義trope〉と呼ばれ,特別あつかいで詳細に研究されていた。〈転義〉は,後述するような隠喩,換喩,提喩,諷喩などを一括する総称であり,結果的には〈比喩〉ときわめて近い用語である。何かを何かになぞらえるという趣旨の〈比喩〉と,語の意味を転じてもちいるという趣旨の〈転義〉は,概念のなりたちは異なるけれど,実際にはほとんど同じ言語現象をさしているし,じっさい,現代日本語としての〈比喩〉もまた,たいていは直喩や隠喩,換喩などに分類されて説明される。…

※「諷喩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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