(読み)フウ

普及版 字通 「諷」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] フウ
[字訓] ほのめかす・おしえる・そらんじる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は風(ふう)。風に風化風教の意があり、諷はその声義を承ける。〔説文三上に「誦するなり」、また誦字条に「諷するなり」とあって互訓し、諷誦の意とする。〔説文〕にまた「讀は書を誦するなり」とあり、文に臨んで読むことを誦、背誦することを諷という。諷誦は古くは口誦文学を意味した。

[訓義]
1. ほのめかす、おしえる、いさめる。
2. そらんじる、背誦。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕諷 ヨム・イマシム・カゾフ・ナズラフ・ヒトシ・ヲシフ・ツク・イサム・ウカフ・ソシル・タトヒ・ワヅカ・ウヤマフ・イフ・ウタフ

[熟語]
諷意・諷詠諷諫諷勧諷規諷議・諷刺・諷旨諷辞・諷書・諷誦諷嘯・諷切・諷説諷詆・諷読諷勉・諷味諷諭
[下接語]
玩諷・諷・議諷・吟諷・嗟諷・作諷・箴諷・託諷諷・伝諷・比諷・微諷・賦諷・朗諷

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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