謡歌(読み)わざうた

精選版 日本国語大辞典 「謡歌」の意味・読み・例文・類語

わざ‐うた【謡歌・童謡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「わざ」は何らかの意図をもって行なわれる行為の意 ) 政治上の風刺や社会的事件を予言する意味を付加されて、民衆の間に流行する作者不明のはやり歌もと、隠された神意が人、特に子どもの口を借りて人々に示されると考えられたことによる。童謡
    1. [初出の実例]「時に、童謡(ワサウタ)有りて曰く」(出典日本書紀(720)皇極二年一〇月(岩崎本訓))

うたい‐うたいうたひうたひ【謡歌】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代浪人などがその生業として、謡曲をうたって門付(かどづけ)をして歩くこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「世之介勘当の身と成て、よるべもなき浪の声、諷(ウタイ)うたひと成て」(出典:浮世草子好色一代男(1682)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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