警察官の身分を示す手帳をいう。身分証明となる証票、記章と、これらが入った革製の部分からなる。警察官は、これを携帯することとなっており、職務の執行に当たり必要な場合には、証票および記章を呈示しなければならない。
革製の部分は、上下縦開きの形状をしており、チョコレート色。内側は、上部面に証票、下部面に記章がある。証票は、本人の写真、氏名、階級などが記載されたカード状のもの。記章は、日章を中心にデザインされた金属製のエンブレムで、「POLICE」の文字と所属名(警視庁、道府県警察名)が入っている。
日本の警察手帳は、1935年(昭和10)に全国的に様式が統一された。その後、2002年(平成14)7月、警察手帳規則の改正により手帳の制式等が変更され、同年10月から新しいデザインのものとなった。従来の横開きの手帳型から縦開きのパスケース型へと形状が変わり、記載用紙(メモ用紙、メモ帳)がなくなるなどの変化があった。
[編集部]
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…また,俳諧師や戯作者などが,いつも手もとに置いて,心覚えのためにいろいろな事柄を書き込む帳面も手帳と呼んだ。明治維新後,政府が末尾に関連法規や心得などを付した警察手帳や軍人手帳を製造したのが,今日いうところの本格的な手帳の最初であるとされる。これらのうち,警察手帳は,1874年8月に配布された〈巡査手帳〉にはじまり,身分証明書を兼ねるものとして全国の警察官が所持し,現在にいたっている。…
※「警察手帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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