赤松峠(読み)あかまつとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「赤松峠」の意味・わかりやすい解説

赤松峠
あかまつとうげ

大分県南部,佐伯市南東部,宇目の中心集落千束から宮崎県境近くの宗太郎 (→宗太郎越 ) に通じる峠。標高 405m。西南戦争古戦場。ただし江戸時代は千束から黒土峠 (557m) を越えて北川の谷に下る西側の道が日向豊後間の主要道であった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤松峠」の意味・わかりやすい解説

赤松峠(大分県佐伯市)
あかまつとうげ

大分県南部、佐伯市(さいきし)宇目重岡(うめしげおか)の重岡と宗太郎(そうたろう)を結ぶ小径にある峠。標高402メートル。日向(ひゅうが)と豊後(ぶんご)を結ぶ旧道の一つで、西南戦争の古戦場となった。1877年(明治10)6月21日官軍が重岡に入ってから、8月15日薩摩(さつま)軍が日向の可愛岳(えのたけ)に退くまで、ここで激戦が繰り返された。

[兼子俊一]


赤松峠(大分県速見郡)
あかまつとうげ

大分県中東部、速見(はやみ)郡日出町(ひじまち)藤原(ふじわら)にある峠。西は鹿鳴越(かなごえ)火山地、東は藤原丘陵で、標高120メートル。国道10号が通じ、北は急勾配(こうばい)で八坂(やさか)川谷赤松に、南は緩勾配で日出に下る。標高450メートルの鹿鳴越にかわり1892年(明治25)に開通

[兼子俊一]

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