出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
宮崎県北部、延岡市にある山。標高728メートル。花崗斑岩(かこうはんがん)の険しい山容で、祝子(ほうり)川の谷を隔てて、西の行縢山(むかばきやま)と一連の山列をなす。この岩脈は、西部にある大崩(おおくえ)山花崗岩の貫入に伴って形成され、可愛岳はその東端に位置する。山頂には鉾岩(ほこいわ)があり、これを弥生(やよい)時代のメンヒルとする説がある。東麓(とうろく)の俵野(ひょうの)には円墳があり、瓊瓊杵尊御陵(ににぎのみことごりょう)伝説地として、1895年(明治28)から宮内庁の管理下にある。また、西南戦争の激戦地の一つとしても知られ、敗れた薩摩(さつま)軍は険しい可愛岳越えをして、高千穂から鹿児島に逃れた。俵野に西郷隆盛(たかもり)宿陣跡資料館があり、遺品などが展示されている。
[横山淳一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…西部には祝子(ほうり)川渓谷や大崩(おおくえ)山があって,祖母傾(そぼかたむき)国定公園に指定されている。南端には可愛(えの)岳がそびえ,付近に西南戦争の西郷宿陣跡がある。【萩原 毅】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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