赤螺(読み)アカニシ

デジタル大辞泉 「赤螺」の意味・読み・例文・類語

あか‐にし【赤×螺】

アッキガイ科の巻き貝。殻高約15センチ。貝殻はこぶし状で厚く、表面淡褐色、殻口の内側は朱赤色。暖海の砂泥地にすみカキやほかの貝を捕食卵嚢らんのうは「なぎなたほおずき」とよばれる。肉は食用、殻は貝細工にする。
《ふたを固く閉じた1を、金を握って離さないようすに見立てて》けちな人をあざけっていう語。
わたしへ割がたった一両旦那だんなも随分―だねえ」〈伎・上野初花

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精選版 日本国語大辞典 「赤螺」の意味・読み・例文・類語

あか‐にし【赤螺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アクキガイ科の巻き貝。殻高約一〇センチメートル。殻の口は大きく、内面は美しい赤色。本州四国・九州沿岸の砂底にすみ、カキその他の二枚貝を食べるので養殖貝の害敵となることもある。殻は貝細工に、肉は食用にする。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  3. ( の蓋(ふた)を堅く閉じたさまが、金銀を握って放さない様子に似ているところから ) けちな人をあざけっていう語。
    1. [初出の実例]「赤にしの客雨落でしゃれてゐる」(出典:雑俳・柳多留‐一〇七(1829))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「赤螺」の解説

赤螺 (アカニシ)

学名Rapana venosa
動物。アクキガイ科の巻き貝

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