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身体構成組織 しんたいこうせいそしきbody composition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

身体構成組織
しんたいこうせいそしき
body composition

人体 (動物の体) を構成する脂肪,筋肉,骨などの各要素。各構成要素の量的比率は,人体を機能的に考えるとき重要である。生体について,これら構成組織を測定することは困難であるが,次のような間接的な方法に解決への道が求められた。 (1) 体比重法 被験者の比重を求め,人体の脂肪および非脂肪部分の平均比重である 0.917,1.097をもとにして,体脂肪量を算出する。 (2) ハイドロメトリー 非脂肪部分が一定の割合の水を含有するという前提に立って,安全無害な物質の静脈注射をし,この物質の血中濃度を測定することから,全体液量を知り,これをもとにして,体脂肪量を推測する。 (3) カリウム法 非脂肪部分のカリウム量が一定しているところから,ごく微量の放射性カリウムを測定し,それから非脂肪部分の量を測定する。 (4) レントゲン写真測定法 四肢における皮下脂肪,筋,骨などの断面の厚さを測定することから,各構成要素の量を算定することができ,また,骨の密度を知りうる。 (5) 超音波法 レントゲン法と原理は同じ。 (6) 生体測定法 体重,身長,四肢の周囲,関節部の厚さ,皮下脂肪測定などの方法を用いて,これらを組合せ,筋肉,骨,脂肪,その他の各構成要素の量を測定する。以上のような方法が考えられているが,決定的なものはない。このほか,眼による観察法を客観的に発展させたのが,ソマトタイプ (体型) 法であり,この体型と人間の行動との間には密接な関係がある。身体構成組織には個人差があり,なかでも脂肪組織のそれは著しく,体重の半分以上が脂肪である人さえいる。筋肉の変動がそれに次ぐ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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